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住まいづくり
立て看板を作りました
年に3,4回、住宅事業部ではオープンハウスといって、お客様が建てた住宅を
一般の方に公開しています。
一般の方の住宅ですから、お店のように大きな看板があるわけもなく
基本的には大通りに面したような目立つ場所でもありませんので
「あっち」「こっち」「まっすぐ」みたいな誘導看板の果てに
「オープンハウス会場ここです」という表示を目の前に置いて
皆様に場所をお知らせしています。
この最後に使う「表示」を今回作ってみました。
ものづくりの手順は次の3段階です。
- 計画する
- 材料を仕入れる
- 人手をつかう
これはビジネスなので、かならずコストはどうなんだと聞かれます。で準備しておきます。
- 無料と思いきや有料
- 有料だが無料にも近づけられる
- 完全に有料
個人的な解釈です。
- 考えるだけならタダだけど、業務中なら時給分を費やしているからコストです。
最近、当社では時間をコスト化するようになったのです。なんてやりづらい。 - 買えばお金がかかりますが、捨てるものを使えばタダになります。
- 自分でやろうが人にお願いしようがコストです。建設業では「人工(にんく)」といい「工数(こうすう)」と呼ぶ業界もあります。
今回「ここです表示」を作ろうと思ったのは、8/5土,6日にオープンハウスがある
というだけではなく、③が無料になるかもしれない、という出来事があったからです。
完全に有料のはずの人工が、①②③の何よりも高価だと思っていた工数が、
なぜかゼロになるかも知れない。このタイミングを逃すまじと、
製作がはじまりました。
材料の仕入れ
まず、材料を仕入れます。いきなり②からスタートしました。
タイミングを逃したくないばかりに考えるより先に動いた結果、先ほどの手順はなかったことになりました。
木製のパレットを、とある所より譲り受けました。
物流に用いる、荷物を載せるための荷役台です。(wikipediaより)
もう捨ててしまうとの事で、頂戴しました。
これを分解して組み立てます。
組み立て
看板らしいフォルム。奇跡の無料化はここで起きました。
地元の高校生が毎年インターンシップで2日間ほど訪れるのですが
「見学」「掃除」「オトナの話を聞く」だけでは社会に出て来てくれそうにないので
モノづくりに励んでもらいました。
このときはまだ記事にする話は無かったので、高校生が頑張った記録は何も残していません。あるのは完成品の写真のみです。
実際には、うちの社員が手直ししました。
よって完全無料ではありませんでした。
レイアウト
より看板らしくするために①と②を行ったり来たりします。
本来は、①②③の順序を守るのが理想です。
[OPEN]という文字列と
わが事業部らしく、[HOUSE CREATION]という文字列を
どうやって見せようかな、という所です。
余っている塗料で塗装しようか、シールを会社で印刷して貼ろうか、
ここでもコストを意識していろいろ悩んだ挙句、
[アルファベットのパーツ]を、[お金を出し]て、[通販サイトから手配する]事にしました。
[すでに出来上がっている誰かが作った部品]を、[経費として処理することを前提]に、
[パソコンのモニターで指を一本動かす]、賢く現代的な方法です。
とはいえ、アルファベットひとつひとつの大きさはどうなんだろう?
色はどうなるんだろう? 看板として上手に見せるために
さすがに周到なシミュレーションを行いました。
選んだアルファベットは、25mmと45mmの2タイプ。真鍮製ゴールド色の文字体。
まず大きさのイメージをつかむために看板のベースを眺めます。
これに、25mm、45mm を並べてみようと思い、周囲を見渡します。
葉っぱをちぎって並べました。
イメージを野に生えた草で理解しあう自分たちに少し絶望しながらも
今回の企画で一番クリエイティブだった瞬間でもあります。
つぎにゴールド色が木材にどう映えるかの確認です。
手元にゴールド色がないか探します。
ピアスは小さすぎるし、「コイツは絶対なにか持ってるだろう」と思ったヤツは
結局持ってねーし、
あ、そういえば、辛いことがあった時に引出しから取り出しては眺めている、ちょうどよいモノがありました。
Mizuho
Very
Optimistic
2015
いいえ、生まれつきです。
注文したアルファベットのパーツが届いたので貼り付けます。
おおよそイメージ通りに出来上がりました。
新品の家具もあえてエイジング加工という古びた印象を纏ったり
直線であるべきところを敢えて不揃いにし愛らしさを表現するのと同様に
看板それぞれの板や釘の並べ方を見てくれたら嬉しいです。
こうして出来上がった立て看板
8/5土6日のオープンハウスでお披露目します。
*この記事は7月21日に作成しました。
予定通り、オープンハウスは8月5日、6日開催し、すでに終了しています。
次回は10月ごろに室蘭市港北町(梅の台)のオープンハウスで展示します。