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愛酒家 建

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「とうや水の駅」周辺を歩く

洞爺湖周辺は、国定公園に指定されていて、見所の多い観光地ですが、今回は敢えて少しマイナーな「とうや水の駅」周辺を探索してみます。

内池建設の本社がある室蘭からは、車で一般道を噴火湾や洞爺湖の景観を楽しみながら1時間半ほどで、目的地「とうや水の駅」に到着します。

「水の駅」なので何か交通機関に関係があるのか、と思いますが、公共交通機関はバスの便しかなく、いわゆる「道の駅」みたいな感じです。水の駅の建物の中にある説明書きでは、以前洞爺湖の水上遊覧船の停泊所であったことからの命名とのこと、なるほど。

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水の駅の建物裏手には、砂地の湖畔があり、そこから湖に浮かぶ大きな島(中島)を遮るものなく眺めることができます。夏から秋のキャンプシーズン中は、その湖畔はびっしり色とりどりのテントで埋まりにぎやかですが、オフシーズンは実に静かな佇まいです。

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さて、今回のエッセイの目的は、有名なこの湖を改めてご紹介することではありません。実はこの周辺、ユニークなリノベーション物件(主に店舗)を多く見ることができます。どのお店も古民家やその物置などをリノベーションした感じです。共通する特徴は、手を入れすぎていないこと。原型を多く留めつつ、オーナーさんのこだわりをあちこちにちりばめている、そんな気持ちが安らぐお店たちです。

それでは、ご紹介。

①ラムヤート(パン屋さん・一部雑貨有)

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水の駅の正面に位置する店舗なので、すぐ見つかります。古民家(古い店舗?)をリノベーションしたお店です。1階店舗の屋根の庇から、ブドウの蔓が垂れ下がっていて、これもユニーク。因みにここのパンは、この軒先に実るブドウから天然酵母を起して発酵させているとのこと。

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お店の中は、いい色に焼きあがったドイツ風のパンやオーナーの趣味であろう雑貨が並んでいます。石窯で焼かれているこれらのパンは、天然素材にこだわったものばかり。

店内中央には、ベットのクッションバネであったと思われるものが設置されていて、それに、いろいろなアイテムがつりさげられるようになっています。古いものを再生して、粋に活用する、そんなオーナーの姿勢が、建物だけでなく店内の備品にも表れています。

因みに、お店の名前の由来は、逆さに読むと・・・なるほどです!

この店の私のお気に入りは、豆腐ハンバーグを挟んだサンドイッチ。優しい味ですが、それなりに食べごたえあり。

 

②Toita(天然素材にこだわった食品・雑貨のお店)

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こちらも古民家を改装したお店。ラムヤートのお隣にあります。お店の正面にある2枚の大きなガラス窓が店内を明るく広く見せています。

お店の中は、天然素材の雑貨や地元由来の食材、調味料がたくさん並んでいます。「あ、これ子どもの頃台所で見たことがあるなあ」というようななつかしいラベルの品物にも出会えます。

お店の奥は、催事スペースになっていて、期間限定でライブ演奏など様々な催しが開かれているようです。

店名の「toita」は、アイヌ語で「土地を耕す」。洞爺周辺の農業振興に一役買いたいとのオーナーの想いが店名になっています。

 

③Café Lake Toya(おしゃれなカフェ)

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ゴメンナサイ。ここはまだ入店していませんので、店内のご紹介はできませんが、ここも水の駅の目の前にあって、モダンさではピカイチの店構えです。こちらも古い商店を改装したようにお見受けしますが、外見は、元の建物の様子が全く想像つかない改装ぶり、湘南海岸にでも見かけるような、こじゃれた雰囲気のお店です。

 

④ユカナ(小さなエスニックレストラン)

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ゴメンナサイ。ここもまだ入店していませんので、店内のご紹介はできません。それに、もしかしたら、このお店は、リノベーションっぽく見せた新築店舗かもしれません。板葺の壁が落ち着いた雰囲気を見せていて、洞爺湖湖畔の自然にぴったりの佇まいです。どちらかというと雪の季節の方が、より似つかわしい気がします。

 

⑤チャシバクドーナツ(オーガニック食材のドーナツ屋さん)

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水の駅裏手の、湖畔により近い場所にあるお店。古い小別荘のウッドデッキ付リビングを改装したと思われます。

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店先から一歩店内に入ると、まるで昭和の時代のパン屋さんのようなショーケース、その中には、様々なドーナツが並んでいます。オーガニック素材にこだわったこれらのドーナツは優しく美味しい味わい。お店の横の瓶詰されたフルーツのシロップ漬けは、ソーダ割りの原液。こちらもおいしそうです。また、京都ご出身のオーナーは、京ことばのやさしい語り口で、お店のことやドーナツのことを気さくにお話ししてくれます。おなかも心も和らぐドーナツ屋さん、オーナーの出身地、関西の言葉「茶をしばく(お茶する)」が由来の店名かと。

 

⑥しまりすや(オーガニック食材の焼き菓子屋さん)

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ともかく、場所がわかりにくい。ラムヤートの店員さんに案内されながら、よそ様の家の庭先を通るような気分で、お店に到着すると…

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まるで小人の隠れ家のような愛らしい佇まいで、ほっこりします。庭に建てた物置を改装されたのでしょうか。狭い店内ですが、オーガニックの優しい味わいの焼き菓子だけでなく、小規模の企画展も催されているようです。(私がお伺いしたときには、布地を使用した地元の野生の植物の造花が展示されていました。形は勿論、色合いまで本物そっくりで驚きました)

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お店の看板が、また愛らしい。

 

⑦コハム(建物の形がユニークなカフェ)

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ゴメンナサイ。こちらもまだ入店していませんので、店内のご紹介はできないのですが、何度通りがかっても気になるお店です。

水の駅からは少し離れていて、浮見堂という観光スポットに近いところに立っています。お店の形が六角形でとてもユニーク。リノベーションの前は、どんな用途の建物だったのでしょう。村の小さな診療所?幼稚園や保育所?いろいろ想像してしまいます。

 

洞爺湖と言えば、温泉街や遊覧船、昭和新山、有珠山などが人気の観光スポットですが、たまには気分を変えて、こんな場所にも足を向けてみてはいかがでしょうか。

(終わり)

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著者:愛酒家 建